セキュリティーソフトの誤解

■ 期限が切れている市販のウイルスソフト

サポート時によく見かける光景、パソコン購入時に入っていたトライアル(試用)版のウイルスソフトが期限切れのまま放置されている。または、以前は契約継続していたが支め期限が切れている状態。

大抵の方は、「無いよりあった方が良いのでは・・・」とお感じになっている模様。それ大きな誤解です。

■ 期限切れのセキュリティーを放置する危険

ウイルス(セキュリティー)ソフトで最も重要なのは、常に最新の状態であることです。各ソフトがダウンロードする〜定義ファイル〜これのおかげでウイルスを検出することができる、いわば悪人選定のブラックリストみたいなものです。

コンピューターウイルスは日々形を変えていて、見つからないように進化しています。ブラックリストが古ければ、その悪人を見分けることができません。

■ 無いよりマシなのでは?という疑問

気持ちはなんとなくわかるので何も無いより良い」という印象を持っている方がとても多くて驚きます。先述した通り、悪人を見つける正義の味方が、手がかりも手配犯の情報も持たずに警備している状態なのです。

これも知らない方が多いのですが、現行O SのWindows10 Windows11には標準でセキュリティー対策が装備されています。

それなら大丈夫では?とよく言われるのですが、仕組み上市販のウイルスソフトが入ったままだと標準のWindowsセキュリティーは十分役割を果たせません。「有料ソフトさんがいらっしゃるので私は遠慮しますよ〜」みたいな謙虚な仕組みです。

色々説明しましたが、つまりは期限切れウイルスソフトはそのままにしない、ということに尽きます。契約した方が良いのか、標準のWindowsセキュリティーで良いのかは、P Cの用途などから人それぞれかと思います。

実際のところWindows標準(無料の方)は、かなり優秀であるという評価ですが、これもまたWindowsが適時適切にアップデートされてないと意味なくて・・・。パソコンの管理はほんと、ややこしいですね!

一般論ではありますが、オンラインバンクや株取引などネット上でお金を使う、メールを多用する(特にファイルのやりとりが多い人)、仕事用でパソコンを使用する、オンラインゲームをするといった場合は、市販のセキュリティーソフトの導入が推奨されます。